———紀北町とは
東紀州の玄関口で、
周囲は海と山で囲まれている
人口約16,000人の小さな町。
最寄り駅は紀伊長島駅。
名古屋から
電車で約2時間(JRの場合)。
車であれば、
約1時間40分でたどり着く。
意外と近く感じるのは、
2014年に全面開通した紀勢自動車道のおかげ。
マンボウの街としても知られていますね。
———アメリカ帰りのイケメン登場
時刻は朝9時。
東紀州の玄関口で、
周囲は海と山で囲まれている
人口約16,000人の小さな町。
最寄り駅は紀伊長島駅。
名古屋から
電車で約2時間(JRの場合)。
車であれば、
約1時間40分でたどり着く。
意外と近く感じるのは、
2014年に全面開通した紀勢自動車道のおかげ。
マンボウの街としても知られていますね。
時刻は朝9時。
町内の喫茶店で噂のガイ 立花 圭さんと待ち合わせ。
ぬぉ! イケメン。
最近、イケメンに会うとむずむず知りたくなる、
「イケメンですよね??」と言ったときの反応。
-立花さん・・・イケメンですね??
立花さん:ははっ(笑)。
言葉で否定するわけではなく、
謙虚に首を横に振りながら、素敵な笑顔。
こりゃナイスなガイに間違いなし。
立花さんの奇妙な経歴を
ざっくり並べると、
岩手→埼玉→アメリカ→チェコ→埼玉→アメリカ→三重紀北町
紀北町にはもう7年。
立花さんの生まれは岩手。
小学校からは埼玉で育った。
関東に便利さを感じながらも、
居心地が良いのは岩手で、
まとまった休みには
必ず岩手の祖父の家へ行き、
自然の中で遊ぶことが大好きだったそう。
大学でアメリカへ渡り、
卒業前のインターンシップにて、
たまたま条件が合致したこの紀北の民宿にやって来た。
-合致した条件とは何だったのですか?
立花:魚と伊勢えび。海外生活でおいしい魚が恋しくて。正直、行き先にこだわりはなかったです。
って、夕飯のメニューを選ぶようなライトな理由。
自称あまのじゃくの若き立花少年は、
自然に囲まれて
事前情報がなかった紀北町に
冒険心がうずいたのだろう。
いざ来てみると、
日本の原風景が随所に感じられる街並みと、
岩手に似た地形、
温かく受け入れてくれる人たちに魅了された。
東京での就職も考えたが、
紀北町に戻ってきたのがその証拠。
観光協会勤務を経て、
株式会社ディーグリーンという企画デザイン会社に入社。
ディーグリーンの代表も海外からのUターン組で、
広い視野とスピード感がある会社。
地域課題にも積極的に取り組んでおり、
地元の駆け込み寺的存在。
現在、立花さんが担っている事業は、
地元の水揚げされた魚を調理・加工した
離乳食材の通販”mogcook(モグック)”
サービスを通して食文化を伝えたいと模索中。
※mogcookをはじめとする同社の取り組みは、通販という異業種への参加など、魚食文化の振興を図る新たな事例として、伊勢志摩サミット三重県民会議が主催した海外プレスツアーをはじめ、さまざまな場面で紹介されています。
立花さんは
不自由はないという。
立花:買い物はネットでもできるし、食べ物は旬のおいしいものをお裾分けで頂ける。遊び場は自分の工夫次第でいくらでも楽しめますから。
土地が変わると、アンテナが鍛えられ、あるもの探しが上手になりますよね♪
それってとても楽しいこと。
そもそも
何もないという”何”ってなんだろう。
おしゃれなショッピングモール?
大きなスーパーマーケット?
エンターテインメント施設?
うーん、あったら便利だけれど、
絶対必要というわけではない。
紀北町の方がよほど”何か”が「ある」気がする。
その感覚で考えてみると、
都会って実は何もないんじゃないかな。
と思ったり。
しばらく考える立花さん。
出てきた答えは、
夜遅くまで仕事ができる「ファミレス」とのこと。
確かに、集中できる”第3の居場所”は大事。
私もボーっと浸れる夜カフェが欲しい・・・。
え、ここで?! と思うのだけれども、
音楽好きが高じて始めたそう。
立花:規制が少ないので、ゼロから自分たちでイベントを作っていけることですかね。
夏には川遊びのプロを招き、魚を捕ったり五右衛門風呂を作ったり。
秋には中秋の名月に、月明かりで影絵をしたり。
手作りのお化け屋敷も盛り上がりました。
立花:自然の中で季節を感じる遊びが好きです。
―私も三重に来て季節を感じることが増えました。食べ物のこだわりも豊かですよね。お米を例に挙げても、「新米が出た」とか、「ここの米しか食わん」とか。夏に天然の鰻を初めて食べさせてもらったのですが、「これを食べたら養殖には戻れん。禁断のリンゴと同じや!」と脅されました。
立花:あ、僕もお米は直送してもらっています(笑)。
漁村集落は、家が密集しているのが特徴。
家の会話や野球中継の音、魚を焼く匂い・・・。
住民の”気配”を感じられる街並み。
干物店が軒を連ね、晴れた日には、天日に干された干物が並ぶ。
老舗蒲鉾店「又吉屋」で買い食い。
おいしさの秘訣は石臼で練ることだそう。
県内有数の漁獲量を誇る長島港。
市場にはカツオや伊勢えびなどの海の幸が集まる。
「いつか港で音楽イベントをやりたいのです」
と語る立花さん。
山・川・海がそろっている紀北町。
悩み事がある時は、
よくこの海に来ていたそう。
砂利浜で水がきれい。
至る所につぶれた蟹。
いちいちかわいい。
すれ違い様にあいさつを交わすのが当たり前の文化。
立花:地域にいると、人や生き物の気配がたくさん感じられます。
感覚が研ぎ澄まされますよね。
-ちなみに今の気分に曲を添えるとどんな曲ですか?
立花:ちょっと待ってくださいね。
選んでくださった曲は、
浮遊感があるとても心地よい洋楽。
霧がかった窓の眺めと、
屋根から響く雨音を表現したのだそう。
あ~浸りたい。。。
立花さんも紀北町に来た当初、
地元の方々から街歩きの楽しさを学んだそう。
立花:帰属意識や、自分の生まれ育った土地や家、墓を守り、
ルーツを大切にしている心も日本人らしくて好きです。
街の歴史やストーリーを知ると、
その場所に想いが入る。
私も立花さんに案内してもらい、
この街の面白みを随所に感じた。
立花:将来は分かりません。
これからも自然の成り行きで
行き着く所に行ければいいと思っています。
そのためにも
ポータブルな”生きるスキル”を身につけなくてはと
思っています。
立花:好きなものや居心地の良いものに忠実になった結果ですかね。
実は移住したという感覚はないのです。
-狙ってない感じですね。
立花:そうなんです。
巡り合わせ。
プリミティブというか
滞りなく身軽に生きていたら、
思いもよらない展開になってきました。
-知らぬ土地も、人とつながりができた時に居場所になりますよね。
執着はないですか?
立花:執着はないけれど、故郷のように思っています。
これからも大事にしたい場所です。
たまたまたどり着いたけれど、
今は選んで住んでいる場所なので、
この暮らしをもっと良いものにしたいと思っています。
すごく”今”を生きている立花さん。
私の周りにも、
”なんとなく”の流れで移住した人がとても多い。
なんとなく降りたバス停がここだった・・・
なんとなく遊びに来たつもりがいつの間にか働いていた・・・
なんとなく居着いちゃった・・・
とかとか。
一見自由で遊び人なのだけど、
遊びが仕事で、仕事が遊び。
だからいつでも全力。
選んだその土地で
自分のできることを考え、
広い視野で
地域の課題に取り組む。
人とつながり、
地域に必要とされる存在になることで、
居心地のいい場所になっていくのじゃないかな。
”立花セレクト”で
紀北町のお土産をたくさん頂きました。
立花さんのマイルドトークと
非日常の紀北町に
頭も心もすっかり持っていかれました。
紀北町に興味を持った方は、ぜひ、
「つづきは紀北町で」をご覧ください!
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