FM三重の個性派パーソナリティ3人が語る!三重県とFM三重の“ここが好き”

2021.2.19

旅行大好き ぐーたらライター 宮崎優子

三重県を中心に、愛知県・岐阜県・和歌山県の一部でも聴取できるFMラジオ局「レディオキューブFM三重」(以下「FM三重」)。地元のさまざまな情報を発信し、三重県民の生活に浸透している地域密着型ラジオ局。そんな「FM三重」は個性派の出演者が揃っていると評判。中でも、特に三重県愛にあふれる代田和也(しろた かずや)アナウンサー、清田のぞみ(きよた のぞみ)アナウンサー、パーソナリティさゆりんさんが登場。三重県を知り尽くしている3人ならではの視点で、三重県の魅力や、「FM三重」が地元で愛されている理由について大いに語り合っていただきました。

・「FM三重」ってどんなラジオ局?
・食べ物がおいしい! 人がいい! おもてなし精神あふれる県民性
・番組からあふれでる出演者の個性 リスナーとの距離の近さが魅力
・勝手にランキング! 三重県イチオシスポットベスト3

「FM三重」ってどんなラジオ局?

“生きた三重の情報を提供し、県民と触れ合い、心の地域密着を図る”をモットーに、1985年に開局した「レディオキューブ FM三重」。8名のリポーターが県内のあちこちに出かけて、地元の企業や店舗を取材し、リアルでタイムリーな情報を毎日紹介する「MIEリポート」など聞き逃せない目玉コーナーが多数。また、地元流通施設とコラボした「秋のパン祭り」、キッズダンスコンテスト、有名アーティストの公開録音など、さまざまなイベントを実施。交通安全キャンペーンや清掃活動、防災啓発などの社会貢献活動などにも力を入れています。

三重県内の有名なパン屋さんが勢ぞろいする人気イベント「秋のパン祭り」の様子(写真提供:FM三重)
三重県出身双子モデル りかりこさん公開録音の様子(写真提供:FM三重)

食べ物がおいしい! 人がいい! おもてなし精神あふれる県民性

代田アナウンサー、清田アナウンサー、パーソナリティさゆりんさんの3人に「三重県のここが好き」をテーマに、自由にトークしていただきました。(さゆりんさんは自宅からのリモートの参加となりました)

「三重県に移住して13年で体重10Kg増!!音楽と三重をこよなく愛する」代田和也アナウンサー(担当番組:ゲツモク! 月~木 17:00~18:55)

代田さん「三重県の魅力と言えば、何と言っても食べ物ですね。特に海の幸!僕は“海無し県”と言われる長野県で生まれ育ったので海産物はあまり馴染みがなく、13年前、三重県に来て初めてサンマの刺身を食べたんですけど、あれは美味しかったなぁ。魚屋さんではなく、スーパーでも新鮮な魚を普通に売っているのを見た時は衝撃が走るくらい驚きました」

「生まれも育ちも生粋の三重人。インドアもアウトドアも大好き」清田のぞみアナウンサー(担当番組:Pick up On MIE ~POMie!(ポミー)~ 月~水 7:30~8:55

清田さん「確かに。ホント、食べ物がおいしいんですよね。しかも海の幸だけでなく山の幸も!伊勢えびやアワビ、松阪牛まで。一つの県でこんなに名産品があるところってあまりないんじゃないですか?」
代田さん「僕の地元の名産はリンゴだったので『リンゴはもらうもの』って感覚だったんですけど、鳥羽(とば)とか尾鷲(おわせ)の方だとカキやえびがもらうものという感覚と聞いて、なんてうらやましいんだ!と思いました」

「動物と心を通わせられる!?特技も。ライブと文鳥が大好き」パーソナリティさゆりんさん(担当番組:CHOICE 金 13:30~15:50)

さゆりんさん「私は取材で熊野市に行くことが多いけれど、『熊野地鶏(くまのじどり)』や地元産のかんきつ類『新姫(にいひめ)』なんかも美味しいよね。よくお土産で買って帰ったりしますよ。あと三重県にはおいしいお酒が揃っているのも見逃せないですよね。日本酒というと東北地方のイメージもありますが、三重県では伊勢志摩(いせしま)サミットでふるまわれた『而今(じこん)』や『半蔵(はんぞう)』が有名ですし、他にも通好みの銘酒(めいしゅ)がたくさんあって、どのお酒も口あたりが良くて飲みやすい。普段日本酒をあまり飲まない私でもついついクイっといっちゃうんですよね」

代田さん「そうそう、あまりにごはんやお酒が美味しすぎて、僕なんか三重県に来て10kgも太っちゃいましたよ。あと三重県の魅力と言えば人があったかいこと!」

さゆりんさん「ホントそれ!仕事柄いろんな所に行きますが、三重県の人がダントツに優しいように思います。みなさんフレンドリーで、まるで親戚の家におじゃましたかのように、すごくよくしていただきます。『人に親切に』が当たり前のように県民に備わっている感じがしますね」

清田さん「私は生まれも育ちも三重県なのでそれが当たり前の感覚でずっと育ったんですけど、大学の4年間だけ実家を離れた時期がありまして。一度離れていたからこそ、改めて三重県人っておおらかで優しくておもてなし精神が強いかもってすごく感じましたね」

さゆりんさん「以前、亀山市にある『関宿(せきじゅく)』で公開放送があった時、老舗のお店の2階で衣装の着替えをさせていただいたんですけど、寒い時期だったので風邪をひかないようにと部屋を暖めてくださったり、姿見(すがたみ)をわざわざ2階まで運んでいただいたりと、事前にいろいろとご用意くださって。そんなご主人の心遣いに感動しました。古い町並みの雰囲気がステキだったことも相まって、さらに三重県が好きになりましたね」

番組からあふれでる出演者の個性 リスナーとの距離の近さが魅力

「FM三重」では、4人のアナウンサー全員がパーソナリティとして番組に出演するのはもちろん、番組の構成や制作にまで関わるそうです。

代田さん「各々が一人で取材・編集・放送までなんでもやります。だからこそ、機動力を発揮してリスナーの生の声を伝えられるし、それが強みにもなっています」
さゆりんさん「出演者自身が番組をプロデュースするので、パーソナリティの個性をはっきり特徴として出せるのがいいですよね」

清田さん「パーソナリティが自ら取材や問い合わせの電話をしたりするので、リスナーとの距離もめちゃくちゃ近いですよね。『昨日、妻の職場に清田アナウンサーから電話がかかってきたそうで、ビックリしました』とメッセージが届いたことも。また、以前取材したあの人と、この人が実は知り合いだったんだといった面白いつながりがあるのも、地域密着だからこそですね」

なんと代田さんは、自ら番組の宣伝チラシを作ってリスナーが経営するお店に持ち込んで置いてもらう取り組みもされているそうです。ラジオの出演者が直接お店にチラシを持って来てくれるなんて、リスナーとしてはかなりうれしいサプライズですよね。
代田さん「本当は広報部がそういった活動を担うと思うのですが、当社は小さなラジオ局で広報部が無いので、一人がいろいろなことをやらなきゃいけないんです。でもその分、パーソナリティ自身が直接リスナーとコミュニケーションを取る機会が多いので、距離の近さを感じていただけるんじゃないかと思っています」

「FM三重」ではTwitterやYouTubeの公式アカウントでも積極的に情報を発信しています。出演者が新年の挨拶動画をアップしたり、移動中のプライベート写真をツイートしたり。料理上手な代田さんは、自宅キッチンでの料理の様子も公開。声だけでなく表情を見られたり、パーソナリティの人柄があふれるコメントからも、さらに「FM三重」を身近に感じることができそうですね。

自宅のキッチンから「津ぎょうざ」作りを公開する代田さん。スパイスカレーも得意だそう。イラストもお上手で本当に多才です。(代田さんTwitterアカウント:@shirota_k
新年の挨拶をする清田さん。有名なアニメキャラクターのものまねで一曲まるごと歌う動画をアップするなど、お茶目で元気いっぱいなキャラクターも魅力。(清田さんTwitterアカウント:@kimikimiiru1015
音楽が大好きでバンド関係のツイートが多めのさゆりんさん。個性あふれるファッションに注目するファンも多いそうです。(さゆりんさんTwitterアカウント:@sayubuncyo

パーソナリティそれぞれがTwitterやYouTubeなど幅広いチャンネルでリスナーとつながりつつ、その反応なども随時番組作りに反映している「FM三重」。この丁寧でタイムリーなやり取りがあるからこそ、地元の人たちに長く愛され続けているということがよくわかります。

番組の告知や動画更新情報をチェックできる公式Twitterはこちら
https://twitter.com/radiocube

オリジナルコンテンツも続々配信中のYouTube公式チャンネルはこちら
https://www.youtube.com/channel/UCMnwPWaUygg7KmkykZDGERg

勝手にランキング! 三重県イチオシスポットベスト3

取材活動などを通して、三重県のさまざまな情報を熟知している3人のパーソナリティ。それぞれ3ケ所ずつ、ぜひオススメしたい、イチオシスポットを選んでいただきました。

【さゆりんさんが選ぶBEST3】
第1位 おかげ横丁
伊勢市の伊勢神宮にお参りする際には、ぜひとも立ち寄りたいスポット!風情ある街並みを散策するのはもちろん、松阪牛や新鮮な海の幸などを食べ歩くのも良いですし、季節を感じさせるイベントもたくさんあるので、何度行っても飽きないですね。以前、年明け早々の深夜1時から、極寒に耐えつつ新年特番を生中継でお届けしたのは、忘れられない良い思い出です。

第2位 四日市市総合体育館
2020年にオープンしたばかりの四日市市の最新スポット!公開放送でもおじゃましましたが、非常に立派でデザインもとっても素敵! 弓道やアーチェリーにも対応しているのも珍しいですね。2021年に三重県で予定されている三重とこわか国体・三重とこわか大会の開催も楽しみですが、アリーナはコンサートにも対応予定とのことで、個人的にはいつかライブが開催されたら絶対見に行ってみたいです。

写真提供:四日市市総合体育館

第3位 大台町(おおだいちょう)の桜と宮川堤(みやがわつつみ)の桜
桜といえば「日本の桜名所100選」にも選ばれた伊勢市の宮川堤の桜はオススメ。でも、もうひとつ推薦したいのが大台町の桜です。桜のシーズンになると山全体を桜が覆いつくすような圧巻の光景を眺めることが出来ますよ。ちなみに宮川の上流でとれた鮎料理もおいしいですよ。

【清田さんが選ぶBEST3】
第1位 七里御浜海岸(しちりみはまかいがん)
熊野市から紀宝町(きほうちょう)にかけて続く、熊野灘に面した海岸。「日本の渚百選」などにも選ばれている全国的にも有名な景勝地です。一般的に海岸といえば砂浜を思い浮かべるのですが、ここの海岸は全て砂利。そのせいか波の音もちょっと変わっていて、波が引く時に“じゃらじゃらじゃら”ってとってもきれいな音がするんです。休日はたくさんの人が訪れますが、私はあえてあまり人がいない平日などを狙って行きます。そこで一人ぼーっと海を眺めたり波の音を聞いたりしていたら、何時間でも過ごせますね。私のNo.1癒しスポットです。

七里御浜海岸(写真提供:三重フォトギャラリー

第2位 亀ヶ広桜並木(かめがひろさくらなみき)
私の地元、津市にある雲出川(くもずがわ)沿いの並木道。左岸500mに渡って、約250本の桜並木が続きます。ここの桜が、春になるとまるでトンネルのように咲きほこる様子がとってもキレイなんです!現在は片側の木が切られてしまっていて少し寂しいのですが、毎年春になるとここの桜を見に行くのが私の恒例行事となっています。

亀ヶ広桜並木(写真提供:津市白山総合支所 地域振興課)

第3位 赤目四十八滝と四日市の工場夜景
伊賀市の赤目四十八滝、四日市市にあるコンビナート群の工場夜景。どちらも三重県ではおなじみの観光スポットですが、どうしても絞り切れなかったので同率3位にしちゃいました。赤目四十八滝は見るだけじゃなく渓流ツアーや滝修行などいろいろなアクティビティにも参加できてファミリーで楽しめますよ。

赤目四十八滝(写真提供:三重フォトギャラリー

四日市市の工場夜景は、人それぞれにお気に入りの場所があると思うのですが、私のイチオシは、津方面から国道23号線海山道(みやまど)1の交差点を右に曲がると、道の高低差の関係で一瞬隠れるんですけど、そこからまた徐々に夜景が現れてくる感じですね。ハッとするくらいキレイなので気に入っています。

四日市市の工場夜景(写真提供:三重フォトギャラリー

【代田さんが選ぶBEST3】
第1位 松阪M’AXA(マクサ)
大物アーティストが「三重でライブハウスと言えばココ」と言うくらい、全国に誇る松阪市のライブハウスです。オールドアメリカンテイストの店内は雰囲気抜群。食事をしながら間近でアーティストの生音が聴けるという何とも贅沢(ぜいたく)な空間です。ライブはもちろんですが、どの料理もとっても美味しいのでぜひ一度味わってみてください。
URL:https://www.maxa.jp/

(写真提供:松阪M’AXA)

第2位 四日市Club Chaos(クラブケイオス)
四日市市にあるライブハウス。キャパは135人と決して大きなハコではありませんが、演者と観客が一体となれる濃密なライブは一度体験するとクセになりますよ。また以前FM三重主催でイベントを開催したこともある思い出深い場所です。
URL:http://www.clubchaos.jp/

第3位 三重県総合文化センター
津市にある施設です。年間を通して美術・演劇・音楽などさまざまなイベントが開催されていて、FM三重の社屋から近い事もあり、コンサートがある時はよく足を運んでいます。また田舎育ちの僕は演劇に強い憧れがあり、昔はよく演劇の公演も見に行ったりしていました。

三重県文化会館 大ホール(写真提供:三重県総合文化センター)

「FM三重」のパーソナリティの3人にフリートーク形式で三重県の魅力について語っていただきましたが、とにかく三重県の良いところが出るわ出るわ…。白熱したトークがとまりませんでした。そんな三重愛に溢(あふ)れたパーソナリティが番組を作っているからこそ、地元のみなさんに長く愛されているのだと改めて感じることができました。「FM三重」は、聴取エリア外の人もパソコンやスマホでラジオを聴くことができるサービス「radiko(ラジコ)」で聴取可能なので、ぜひ聴いてみてください。お出かけの際には、三重県の地元情報もチェックできますよ。
(掲載情報は、すべて2021年1月時点のものです)

今回取材した企業はこちら
三重エフエム放送株式会社
住所:津市観音寺町1043-1
電話:059-225-5533
URL:https://fmmie.jp/