春夏秋冬、三重の美しい風景に会いに出かけよう!

2019.4.19

グルメからエンタメまで 佐野 興平

 

写真に収めたくなる美しい景色があると知ったら、何としてでも足を運びたくなる人も多いのでは。今回は、三重県内にあるそんなスポットをピックアップ! イルミネーションで名高い桑名市の「なばなの里」をメインに、四季折々の三重県内のスポットを紹介します。友人と、または家族で、三重の景色を巡る旅に出かけてみませんか? ※記事中の価格表記はすべて税込み。

 

日本最大級のイルミネーションは圧巻!「なばなの里」

まずは桑名市の「なばなの里」からご紹介しましょう。「なばなの里」といえば、イルミネーションというくらい、すでにおなじみになっていますが、こちらでイルミネーションがスタートしたのは15年前の2004年。花を楽しんでもらう施設だけに、冬場はやはり少し寂しくなる。そこで、オフシーズンにもたくさんの人に訪れてもらえるようにと始められたそうです。

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企画宣伝課の田中 裕之(たなか ひろゆき)さんに、施設についてのお話をお聞きしました。

◇イルミネーションの特徴を教えてください。
「プロジェクションマッピングを一切使わず、LEDをメインに、“輝き”“あかり”にこだわった、“本物力”を追求しています」

◇スタート当初と比べて、どんな変化がありますか?
「毎年スケールアップしています。使用する光の数はもちろん、イルミネーションに使うエリアも、年々広くなっているんですよ」

◇テーマエリアのテーマを教えてください。
「2018年度は“JAPAN〜日本の情景〜”です。これまでも富士山や四季、花など、自然に関するテーマが多いですね。毎年、ギリギリまで熟考するので、テーマがなかなか決まらないんですよ」

◇今年の見どころを教えてください。
「やはり、メイン会場ですね。天地創造から始まる日本の情景や文化を、歴代最多の14シーン、約7分30秒でお見せします。高さ約35m、横幅約155mという圧倒的なスケールと迫力を楽しんでいただけると思いますよ」

ナゴヤドームのフィールド2つ分という約2.7万㎡の敷地内では、7つの会場でイルミネーションが展開されています。さっそく、中でも特におすすめの会場を見せていただきましょう!

 

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まずは国内最大級という水上イルミネーション「光の大河」です。こちらは木曽三川の雄大な姿を表現しています。約10分間のプログラムで、さまざまな色合い、シーンを見せてくれます。

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チャペル前にあるのがこちらの「ツインツリー」。なばなの里のイルミネーションのシンボルツリーで、高さ20mを超える天然のヒマラヤスギをLEDでデコレーションしています。自然の木なので、毎年少しずつ大きくなっているんですよ。

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200mにも及ぶ「光のトンネル」は、敷地内でも特に人気のスポット。田中さんに撮影のポイントをお聞きしました。入り口で撮影されている方が多いので、少し中に入った方が撮影しやすいとのこと。確かに入り口周辺は少し人が多い感じですね。

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少し中に進んだところで撮影した1枚がこちら。そのときどきによっても違うとは思うのですが、確かに人が少なくて撮りやすかったです。「光のトンネル」で、もうひとつおすすめの撮影方法が、壁側の明かりに寄ることだそう。実際に近づいてみましょう。

 

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なんと光の一つずつが花びらになっているんです! 顔を近づけて自撮りすれば、“映え”る写真が撮影できること間違いなし。

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メイン会場では、今年のテーマ“JAPAN〜日本の情景〜”を見ることができます。富士山がさまざまに表情、形を変化させていく様子は圧巻! メイン会場のどこで見るかもポイントになってきます。メイン会場にはイルミネーション正面に展望台も用意されていて…。

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こちらが飲食スペースも併設されている展望台。ここからの眺めがまた絶景なのです。

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展望スペースから見たイルミネーションがこちら! ちょうどダイヤモンド富士(富士山頂から昇る日の出のこと)の瞬間です。2階から見下ろすことで、周辺のイルミネーションも余すことなく眺めることができるようになります。

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土・日曜ともなると展望台にはかなりの人が詰めかけます。しかし、行ったからにはここからの景色を見ないともったいない! ぜひ、素晴らしい富士山を眺めてください。

最後に田中さんに聞いた裏ワザ的ポイントをいくつかご紹介しましょう。点灯の瞬間にしか見られない特別なイルミネーションがあるのだとか。どんな内容なのかは、訪れてのお楽しみに。点灯時間は時期によって変わるので、ホームページでチェックを。また、平日は19:00以降、混雑する土・日曜、祝日は20:00以降なら、比較的人が少なくゆっくり見られることが多いそうです。

さらに、おすすめは雨の日なんだそう。人が少ないのはもちろん、濡れた路面に光が反射するため、普段以上に幻想的な雰囲気に包まれるとのこと。なばなの里のイルミネーションには、ほかにも見どころたっぷり。圧倒的スケールのイルミネーションを見に、ぜひ一度足を運んでください!

三重県には、まだまだ景色のステキなスポットがたくさんあります。続いて、春夏秋冬、それぞれの季節に訪れたくなること間違いなしの“映え”スポットをご紹介します!

 

【春】いなべ市農業公園 梅まつり

いなべ市農業公園には、東海地区最大級の梅苑(ばいえん)があり、約4,500本の梅が植えられています。中でも、地上30mに設置された見晴らし台からの景色はまさに絶景。訪れる多くの人たちの目を和ませてくれます。梅まつり期間中には、イベントなども行われるので、そちらも要チェック!

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▲咲き誇る梅の美しい姿を見ようと、約8万人が訪れます

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▲残雪がかかる鈴鹿山系をバックに梅を楽しむことができます

 

【春】鍋田(なべた)川堤桜並木

木曽岬町観光のシンボルが「鍋田川堤桜並木」です。場所は愛知県との県境を流れる鍋田川沿い。ソメイヨシノを中心に約1,400本の桜が約4kmにわたって植えられていて、シーズンになると多くの人が訪れます。周辺ではウオーキングイベントなどが行われるほか、「鍋田川いこいパーク」では「さくらまつり」も開催されます。

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▲鍋田川沿いに続く桜並木は約4kmも続きます

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▲桜のトンネルを通ってドライブを楽しめます

 

【夏】きほく燈籠祭

“海のねぶた”とも呼ばれる壮大なスケールの祭り。本番に向けて、約1,500人のボランティアが巨大な燈籠を制作するほか、周辺の学校や保育園でも中小の燈籠が作られます。当日はさまざまなイベントが行われるほか、たくさんの花火が打ち上げられることでも知られていて、迫力満点の花火を見るためにも数多くの人が訪れます。

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▲数多く打ち上げられる花火の中でも、“彩雲孔雀”はひときわの美しさ

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▲明かりのともった燈籠が並ぶ様子は幻想的です

 

【夏】丸山千枚田 虫おくり

合計1,300枚以上という日本最大級の棚田、丸山千枚田の全体にろうそくを灯し、五穀豊穣を願うとともに、害虫駆除を行うイベント。地元の人々がたいまつを振りながら棚田を歩く“虫おくり行列”など、明かりに包まれた棚田の幻想的な雰囲気は必見。当日は約 1,000人の観覧客が訪れるなど、夏の風物詩となっています。

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▲夕暮れから夜へ、棚田の景色も美しく変化していきます

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▲イベント終了間際には“北山砲”(大砲をイメージした花火)の発射なども行われます

 

【秋】東員町コスモス畑

三岐(さんぎ)鉄道北勢線東員駅から総合文化センター付近を中心にした転作田一面に、白やピンク、赤のコスモスのカーペットが広がります。植えられるコスモスは約200万本。その美しい風景を見るために毎年多くの人が訪れます。東員町観光振興会主催の「とういんコスモスまつり」も開催予定。飲食&物販ブースが出店、ステージで催しも行われます。

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▲一面に咲くコスモスの美しさにアマチュアカメラマンも数多くやってきます

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▲「とういんコスモスまつり」では飲食や物販のブースのほか、ステージで催しも行われます

 

【秋】水沢もみじ谷

鈴鹿国定公園内にある水沢もみじ谷は、百人一首にも詠まれるほどの紅葉の名所。11月下旬に行われるライトアップ(17:00〜21:00)では、昼間とはまた違った趣のある景色を楽しめます。例年11月最終日曜には「水沢もみじ祭り」を開催、伝統芸能やダンスの披露、地産品の販売なども行われます。

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▲辺り一面が紅葉に染まる様子は圧巻

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▲燃えるような紅葉のトンネルを散策することができます

 

【冬】メナード青山リゾート ライトアップ・イルミネーション

標高600mに位置するメナード青山リゾートで、通年行われているライトアップ。特に2018〜2019年の冬は“煌(きら)めきのガーデン”や“シャイニングツリー”など、約25万個の光でつくられたイルミネーションが施設全体を美しく照らしました。3月31日(日)で終了した“2019ウインターバージョン” に続く、この秋からの新しいイルミネーションも期待大!

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▲ホテルシャンベールからは、さまざまなイルミネーションを一望できます

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▲自然の景観とマッチしたイルミネーションは、幻想的な雰囲気が楽しめます

(掲載情報は、すべて平成31年3月現在のものです)

<今回紹介したイルミネーションはコチラ>
★なばなの里 イルミネーション
住所:桑名市長島町駒江漆畑270
電話:0594-41-0787(お客様お問い合わせ窓口)
日時:開催中〜2019年5月6日(振休・月)※5月6日までの営業時間は9:00~22:00(点灯時間は時期により異なる)、イルミネーション終了後の5月7日以降は9:00~21:00
料金:2,300円(小学生以上、なばなの里内で使える金券1,000円分付き)
駐車場:あり(約5,700台)
http://www.nagashima-onsen.co.jp
★いなべ市農業公園 梅まつり
住所:いなべ市藤原町鼎3071
電話:0594-46-8377(いなべ市農業公園)
日時:3月上旬〜下旬(開花状況により変動あり)、8:30〜16:00
料金:梅まつり開催中は、中学生以上500円、小学生以下無料
駐車場:あり(約1,500台)
http://www.inabe-nougyoukouen.com/
★鍋田川堤桜並木
住所:木曽岬町加路戸〜富田子地内
電話:0567-68-6105(木曽町役場産業課)
日時:3月下旬〜4月初旬(開花状況によって変動あり)、終日
料金:なし
駐車場:鍋田川いこいパーク(8台)
http://www.town.kisosaki.lg.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=1018&frmCd=2-1-0-0-0
★きほく燈籠祭
住所:三重県北牟婁郡紀北町長島 長島港
電話:080-8705-2612(紀北町燈籠祭実行委員会)
日時:毎年7月第4土曜、イベント15:00〜、花火20:00〜
料金:なし
駐車場:あり(約1,000台)
http://www.touroumaturi.com/
★丸山千枚田 虫おくり
住所:三重県熊野市紀和町丸山
電話:0597-97-1113(熊野市地域振興課 熊野市紀和総合支所内)
日時:毎年6月初旬、17:00ごろ〜20:00ごろ
料金:なし
駐車場:あり(約200台)
★東員町コスモス畑
住所:三重県員弁郡東員町大字山田地内※転作田を利用しているため、コスモスの作付け場所は毎年変更あり
電話:0594-86-2808(東員町役場 建設部 産業課)
※「とういんコスモスまつり」については、電話:0594-76-6989(東員町観光振興会 もっとあっぷとういん実行委員会)へ。
日時:10月中旬〜下旬、散策自由
料金:なし
駐車場:あり(約265台・東員町総合文化センター、約170台・東員町役場)
★水沢もみじ谷
住所:三重県四日市市水沢町
電話:059-357-0381(四日市観光協会)
日時:11月下旬〜12月上旬 ※「水沢もみじ祭り」は例年11月最終日曜に開催
料金:なし
駐車場:なし
アクセス:近鉄「四日市駅」より宮妻口行き三重交通バスで約45分終点下車、徒歩3分
http://kanko-yokkaichi.com/festival/1075/ (水沢もみじ祭り)
★メナード青山リゾート ライトアップ・イルミネーション
住所:三重県伊賀市霧生2356
電話:0595-54-1326(メナード青山リゾート予約センター)
日時:通年開催、日没〜22:00ごろ
料金:無料
駐車場:あり(約100台)
https://www.menard.co.jp/resort/news/2019lightup/2019lightup.html

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つづきは三重で「友人とファミリーと訪れたい!三重のオモシロ祭り4選」
https://www.mie30.pref.mie.lg.jp/play/7023

つづきは三重で「写真映えもバツグン!三重で輝く個性派ミュージアムを探訪」
https://www.mie30.pref.mie.lg.jp/play/6812