改元でますます注目!三重県の御朱印巡りを体験してみた

2019.6.21

お散歩好きライター こうけつ けんと

2019年5月、元号が平成から『令和』に変わり、テレビなどで令和の御朱印を求めて並ぶ行列の様子が放送されていたことは記憶に新しいかと思います。

現在ますます注目度を高めている『御朱印巡り』。そこで、筆者も三重県で御朱印巡りデビューをするべく、三重県の御朱印スポットを巡ってきたのでご紹介します。

「御朱印巡りに興味はあるんだけど…」という方も、改元を機に御朱印巡りを始めた方も、ぜひ参考にしてくださいね。

■まずは自分好みの御朱印帳探しから。松阪市の御朱印帳専門店の品揃えがすごい!

新しいことを始める時には、相棒選びにもこだわりたいですよね。御朱印巡りの相棒と言えば『御朱印帳』。その御朱印帳の専門店が松阪市にあるということで行ってきました!

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全国的にも珍しい御朱印帳専門店の「Holly Hock(ホリーホック)」。スタッフの角田さんにお話を伺ってきました。

―ホリーホックを利用されるお客様の特徴はありますか?

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角田さん「扱う御朱印帳の種類が多いので、年齢問わず幅広いお客様にご利用いただいております。おひとりの方はもちろん、“妻がやっていて私も始めることにしました”とご夫婦でいらっしゃる方もいます」

―特に人気のシリーズはどういったデザインですか?

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角田さん「今までの売上の傾向を踏まえて作ったシリーズが人気です。富士山のデザインなど、同じ柄で色違いのものは、ご夫婦やカップルに人気ですね。ホリーホックの御朱印帳は、大判の布地から一つ一つ作っているので、同じ生地を使っていても、全く同じものはありません」

―三重県ならではの商品はありますか?

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角田さん「伊勢木綿と松阪木綿を使った御朱印帳を扱っています。伊勢木綿は織り方に伝統工芸の技が使われていて、松阪木綿は藍染糸と縞模様が特徴です。県外の方で、これから三重県の神社やお寺を参拝される方に人気です」

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角田さん「他には、伊賀組紐を使ったしおりもあります。次に御朱印を書いていただく場所がすぐにわかるので便利です」

―御朱印帳と一緒に持っておいたほうがいいものはありますか?

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角田さん「先ほどのしおりもそうですし、汚れや水から守ってくれるビニールカバーは、御朱印帳と合わせて買っていかれる方が多いです。あとは、御朱印帳が2冊入るポーチも人気です」

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極めつけは『ご朱印帖手づくりキット』。オリジナルの御朱印帳が良い、という方はぜひ試してみてはいかがですか?

御朱印帳のバリエーションの豊富さはもちろん、墨のにじみや裏移りを防止する加工を施した和紙を使うというこだわりのすごさも感じました!
初めて御朱印帳を選ばれる方もお気軽に足を運んでみてくださいね。

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筆者は悩んだ末に、松阪木綿の御朱印帳に決めました!
お気に入りの御朱印帳と出会えたところで、さっそく御朱印巡りに行ってみたいと思います。

■『笑』がポイント!真善寺(亀山市)

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亀山市にある真善寺は、『笑福永幸(笑えば福(真の善)がくる、そしてこれからも、いつまでも幸せに)』という思いをこめて活動する寺院です。

参拝をした後に、御朱印の受付をします。
順番がまわってくると、会話をしながら住職の轟信宏(とどろき しんこう)さんは御朱印を書かれます。

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住職は寺院が閉鎖的な場所にならないように、憩いの場所を目指したいとの考えで、参拝をされる方との会話の時間を大切にしているそうです。

たしかに何か話したくなるような、包まれるような居心地の良さを覚えました。
住職との会話を楽しんでいる間に御朱印が出来上がりましたよ!

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こちらが真善寺の、基本の御朱印です。ニコッとした『笑』が可愛らしいデザインですよね。
『笑福永幸』という思いが、御朱印にも表現されています。

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続いてこちらが期間限定のデザインの御朱印です。7月15日までの限定御朱印では、あじさいと、織姫と彦星がデザインされています。織姫と彦星が出会ったときの『幸』や喜びを感じ取ることができますよね?

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真善寺では、このように時期に応じた特別御朱印(期間限定)が多くあります。
特別御朱印に込められる住職の想い、そしてデザインを楽しみに、通われる方も多いようです。

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また、季節ごとに変わる装飾も楽しみの一つ。参拝した6月にはこのような鮮やかな装飾になっていました。

提供:真善寺
提供:真善寺

ひな祭りの季節には、つるし雛といって多くの人形を天井からつるして飾ります。こちらも色鮮やかで、ひな祭りの季節にぜひ見てみたいですね。

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真善寺のキャラクター「ほうえん君」が合掌する真善寺オリジナル御法縁帳(御朱印帳)も素敵です!こちらで真善寺の特別御朱印(期間限定)を集めていくのもよいですね。

※御朱印の対応可能日は真善寺ホームページからご確認ください。
御朱印に関する問合せはお電話、メールフォーム含め一切対応しておりませんので、ホームページやSNSの情報をご参照ください。

■月に一度しかもらえない限定御朱印も?二見興玉神社(伊勢市)

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続いてご紹介するのが、伊勢市にある『二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)』。

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猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)を祀り、縁結び・夫婦円満・交通安全などにご利益があると言われている神社です。

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境内には、猿田彦大神の遣いとされる二見蛙(無事にかえる、お金がかえる)が多数奉献されているのも特徴の一つです。

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ご利益の一つである夫婦円満と言えば、仲睦まじい夫婦の様子が思い浮かぶような『夫婦岩』も有名ですよね。
二見興玉神社でいただける御朱印には、この夫婦岩もデザインされています。

提供:二見興玉神社
提供:二見興玉神社

こちらは令和元年の期間中にいただける改元限定復刻版朱印(300円)です。

『鯛』のデザインが改元のめでたさを感じさせてくれますね。

また、二見興玉神社には月に一度しかいただけない、とってもレアな御朱印もあると聞き、問合せをしてみました。
すると、「二見(ふたみ)」の地名にあやかった『ふたみの日(毎月23日)』限定の御朱印(500円)とのことで、そのお写真を見せていただきました。

提供:二見興玉神社
提供:二見興玉神社

二見興玉神社が昭和初期まで使用していた、猿田彦大神の遣いとされるカエルがモチーフになっている御朱印の復刻版のデザインです。
チャンスは少ないですが、タイミングが合えば、ふたみの日に参拝した証として、いただきたい御朱印ですよね。

■厄除け祈願でにぎわう初馬寺(津市)

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津駅東口から徒歩で約3分。駅前の大きな通りから一本中に入ると姿を見せる『初馬寺』。

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創建614年。聖徳太子が厄除け・病気平癒のために開創されたと伝えられている歴史ある寺院です。

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商売繁盛・良縁成就・大漁祈願のご利益がある魚籃観音(ぎょらんかんのん)。大きな魚の入った篭をぶら下げ、優しい微笑みを浮かべた顔立ちの観音様です。

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また、初馬寺は『伊勢の津七福神』の一つで、商売繁盛のご利益がある恵比須天も祀られています。
参拝をした後で受付に向かい、参拝の証にお目当ての御朱印をお願いしました。

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その御朱印がこちら。実はすべて手書きなんですよ!
こちらの特別御朱印は一枚一枚手書きのため、基本的には書き置きをお分けいただくことになります。
どうしても自分の御朱印帳に直接いただきたいという方には、一旦預かり後日郵送もしくは現地での受取といったご対応もしていただけるようです。

初馬寺の御本尊、聖徳太子が42歳の厄年に自ら刻んだと伝わる馬頭観世音菩薩がデザインされています。
馬頭観世音菩薩に加え、重要文化財の大日如来坐像と阿弥陀如来坐像の三尊は、毎年3月初午の日に御開廟され、厄除け祈願の参拝者で賑わうそうですよ。

提供:初馬寺
提供:初馬寺

そしてこちらが、初馬寺の通常御朱印です。厄除け祈願など、参拝の証としていただきたいですね。

いかがですか?
今話題の御朱印巡り。参拝の記念にいただける多様な御朱印を集める楽しさはもちろん、今まで行ったことのない地域での人や物との出会いも楽しいと思いますよ。御朱印をきっかけに、三重のいろいろなことを知ってくださいね。

(掲載情報は、すべて令和元年6月時点のものです)

<今回の取材先はこちら>

★御朱印帳専門店Holly Hock(ホリーホック)
住所:松阪市岡本町224-1
電話:0598-67-9065
営業時間:10:00~18:00
定休日:土曜日、祝日、第1、第3、第5の日曜日
HP:https://www.goshuincho.com/

★真善寺
住所:亀山市小野町307
電話:0595-82-8188
HP:https://shinzenji.org/

★二見興玉神社
住所:伊勢市二見町江575
電話:0596-43-2020
HP:http://www.amigo2.ne.jp/~oki-tama/

★初馬寺
住所:津市栄町3-210
電話:059-227-3632
HP:http://renkoin.net/